いつからでしょうか、忘れちゃいましたタバコを飲
み始めたの、いや吸い始めたの。
昭和一桁の大先輩たちはよく
「タバコを飲む・タバコ飲めよ」
「ぁあ俺か?タバコ飲むぞ、遊びでな」
とかなんとか言っていたのが今は懐かしいです。
今じゃ飲むなんて言うと笑われちゃいます。
それより遊びで飲むなんて言った日には、
「絶対やめれ、頭おかしいんでないの?毒だよ」
「ドリンクか!」と言われること請け合いです。
私の父はタバコも酒も死ぬ前日まで飲んでいました。
祖父にいたってはキセルでタバコを飲みつつお酒も
飲みながら死にました。
つくずく二人共幸せな人だったと思っています。
父のタバコを飲む時の口癖は
「人もタバコも煙になって初めて味がわかる」
でした。
この仕事について、ようやくこの言葉の意味が実感
として腑に落ちてきました。
先日、まさにこの言葉を体現するような葬儀のお手
伝いをさせていただくことができました。
団地の会館で小さくしたい。
親戚もほとんどいません。
形だけでも葬儀を...
予算もぜんぜん有りませんし...
この方は引退後は自分の住まわれている団地の管理
委員をされていました、なかなかやりたがる人のい
ない役職です。
その職を自ら引き受け全うされました。
お通夜には家族と親戚が数人...
と思いきや、団地の会館のパイプ椅子が足りなくな
り、後ろは地べたにお座りいただくほどの会葬者。
驚くことは、子供を連れた家族、そして中学生・高
校生が親の代理も兼ねて参列していたことです。
街の葬儀場ではまずお目にかからない光景です。
地域での故人の人付き合い、コミュニケーションが
大人から子供まで、誰隔てないものであったのがう
かがい知れます。
この中には初めて葬儀に出た子供たちも多いことで
しょう。
この方の慈愛がこの団地を包んでいた。
「何故か子供に好かれる人でした」と僧侶に語られ
ていた奥様の言葉の意味がわかりました。
この子達の中に故人の意思・心が受け継がれている、
と確かに感じたこの度の素敵な葬儀でした。
タバコは体に悪いので皆様は程々に。
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札幌家族葬のセレモニーほの香
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