本当に身寄りのいない方というのはいるものです。
しかし孤独死とNEWSで報道される方々だからとい
って、身寄りのない人たちだとは一概には言えませ
ん。
この度の葬儀は個人からのご依頼ではありませんで
した。故人がお世話になっていたグループホームか
らのご依頼です。
私達は職業柄、表立って訪問営業をあまりすること
がありません。特にグループホームや介護施設など
入所されている方々からすれば会いたくない職業
NO.1でしょう。でも良いのですそれで、サポート、
影で支えることが私たちの勤めですから。
依頼のご相談内容は、
「故人は生活保護受給者で予算は無いのです、でも
お葬式だけはしてあげたい。お坊さんのお参りもし
てあげて欲しいのですがそんなことは可能でしょう
か?」
というものです。
可能です!(即答)
葬儀の形は十人十色。
お任せ下さい。
大抵の問題は一つだけです、そうです宗教者への依
頼です。これさえクリアすれば上手く流れてゆきま
す。
僧侶のお参りはお通夜だけ依頼するということで決
まりました。それさえ決まれば後は心配いりません、
どうぞご安心下さい!
祭壇前には故人とホ-ム職員様との思い出の品々を
飾らせていただきました。
遺影写真はあえて作らず、賞状が入るほどの額に職
員様がたくさんの故人の写真を切り貼りして作られ
た賑やかで楽しげなものを飾りました。
僧侶の読経後私自身少し驚く光景を目にしました。
僧侶のご挨拶の後、お布施をすぐにその場でお渡し
いたしました。僧侶は正座で読経をし、参列者職員
様は畳に座椅子を使用して頂いてのお参りです。
僧侶は当然正座にてお布施を受け取ります。
驚いたのは、その場にいた職員様全員が座椅子から
降りて正座をして頭を下げていらっしゃったことで
す。
この光景は僧侶控え室へ私共がご遺族を案内し、ご
挨拶に伺った時の家族の光景です。
入居者・故人とホーム・ホームにいた故人、ではな
かったのです。故人とホームは一体だったのです。
個人には身寄り(血縁者)は一人もいませんでしたが、
決して家族がいなかったわけではなかったのです。
こんなにも個人を大切に思い別れを悼む人たちがい
る。予算も何もないんですというご依頼でしたが、
なにもないけどすべてがココにあったんだね、と故
人を羨ましく思いました。
グループホームって素敵ですね、
これも確かな家族葬です。
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